この恋は夏期限定

蛍が終わる頃に僕らは再会した。
雨降りで憂鬱な日々も二人でいたなら心を錆付かせずにすんだ。
蝉がワンワンなく。カラカラと扇風機。
水着から伸びる脚に、浴衣からお目見えするうなじに、
僕は君に何度も恋をした。
けれど
9月に結婚する僕らは秋から愛を始める。

 です。受付ロボが念を押す。
恋する人が増えるよう、恋は夏期限定、申請式となった。
その先も一緒にいたければ結婚。そうでなければお別れとなる。
カップルは増えたがなかなか結婚には至らない。
秋風が彼女の髪を撫でる。
限定より秘密の方が魅力的ねとキスをする。