僕の視界~ポッキーストーリー

お嬢様の君だからこういう所にくるのは初めてだったのかもね。
見るもの全てが珍しいといった素振り。けれど僕を見ると嬉しそうに笑った。
数少ない見慣れた物に嬉しくなったのかもしれない。
その日、一番沢山僕を食べたのは君だった。

それから君は、何度も店に来てくれた。
友達と来たり男と来たり。
心配になっちゃうような事も沢山あったね。
この店で君の涙を見たのって、一度や二度じゃない。
だけど。
ある日、君は彼と出会う。
ポッキーゲームなんかしちゃってまた遊ばれるぞって思ったけれど分らないもんだね。
彼に辿り着くために必要な手順だったと思えば、流した涙も悪くないとは思わない?

今日このバーで、君達の結婚式の二次会が行われている。
今迄言われ続けてきた事を、今日は僕から叫ぼう。

あまーい!

つかつかと近づく白いドレス。君は僕をつまむと、
「そうね甘さじゃ負けないわ」

・・・え、まさかね?