誰も知らないサンタの秘密

「誰も知らないサンタの秘密」という本の回収をサンタ協会より命じられた。
相棒ルドルフと共にイブの街を飛び回る。
プレゼントの配送と本の探索。繰り返し 繰り返しその家に辿り着いた時にはクタクタだった。
窓からすっと入り込むと、「手を上げろ!」銃を構える警官と震える女の子。
「来たな泥棒!」「違うわよね?あなたサンタよね?」
二人の視線はまっすぐ俺に注がれた。
「お嬢さん残念ですがこの男は」「違う!違うもん!」
どういうこ とだ。ここでサンタバレしてしまえばきっと俺は逃れられる。だけど、だけど。
迷う俺の背後から声がした。
「そいつ泥棒っす」
ルドルフ!
「僕は嫌って言ったんですよぉそれなのに」
泣き出しそうな顔をしたルドルフが俺にだけみえる角度でニヤリと笑ったのを忘れない。

「我々は子供の夢とサンタの秘密を守らねばならぬ」
愚鈍なサンタなど必要ないのだよ。ルドルフはククッと笑う。