鏡文字

「どうしてさかさなの?」「わかりやすいようによ」
車に書かれた鏡文字を見かけてから娘は鏡文字を書く。
今まで正しく書けていたのに一過性のものかしら。
何種類かだし見守ればいいわよね。反対になる文字は4種類。
「た」と「す」と「け」と「て」。
大丈夫。私は娘を理解している。
娘の鏡文字の種類が変わった。
今度は、「あ」と「い」と「た」。
何かに飽きたか何かが開いたか、なーんて意味なんて持たないくらい知っている。
4つが3つになったわけだし、大丈夫。私は娘を理解している。

あいたい。あいたい。あいたい。あいたい。あいたい。パパに、あいたい。

娘は鏡文字を書かなくなった。やはり一過性のものだった。
ちゃんと娘を理解して見守った。頑張った自分を褒めてあげたい。

ママがいうところの鏡文字を書かないことにした。ねえママ、気づいてる?
普通の文字もあんまり書かなくなったこと。お喋りもほとんどしないこと。気づいてる?